Ｍ下さん、それはちょっと…

ラグビーW杯の開催地決定までひと月を切ったということ、平尾GMのテレビ出演などもあって、ラグビーファンのブロガーの多くの方がW杯招致関係の話を書かれています。
で、私もちょっとこのあたりについて、思ったことをちょっと書こうかと思いまして…。

その第一弾（？）として、なんだかびっくらこいたこちらのニュースについて。

ラグビーW杯「分催」を検討　日本開催の場合（asahi.com）

うーん。今更そんなのはちょっと…と思ってしましました。

記事によれば、

ロンドンで記者会見を開いた日本の招致委は「招致案は単独開催だが、アジアでＷ杯を分かち合いたい」とアイデアを披露。真下専務理事は「香港とニュージーランドの話がある」と語った。

だそうな。
なんでこんな話が出て来るのでしょうか？
確か、2003年のW杯のとき、ニュージーランドはオーストラリアとの共催も…というような話をしたけれど、IRBとしては単独でできるところという条件を出したという話を聞いた記憶があるのですが？
だとすると、こういう発言をして不利にならないんでしょうか？
共催先にニュージーランドを入れているあたり、「ニュージーランドと日本の決選投票になったとき、日本になってもニュージーランドでも開催する可能性があるようにしておけば優位？」なんて考えたんでしょうか？
そう考えれば、どんな手を使っても日本でW杯を！という気合いの現れ…と、とってとれないこともないかなぁと思いますけど…私には、単独開催の自信がなくなってきたように思えちゃいますね…。
「香港とニュージーランドの話がある」ってことは、この両国の協会と話をしているということなんでしょうか？「話がある」のは、日本の招致委員会の中だけ…なんてことじゃないでしょうねぇ…。
ところで、実際に「分かち合う」とした場合、香港はともかく、ニュージーランドはどうかと思います。
まず「アジアでW杯を分かち合いたい」と言っておきながら、何故ニュージーランド？一般的にニュージーランドは「アジア」というくくりにならないと思うんですけど…。
それから、日本との時差は少ないと言われますが、ニュージーランドがデイライトセービングの期間は4時間、通常で3時間あります。しかも、気候的には逆になる南半球…。更に、飛行機による移動は、直行便で11〜13時間程度かかります。もちろん、専用機などを使えばもう少し時間を短縮することも可能でしょうけど、この移動をしなければならないチームはかなり辛いことになると思われます。
「分催」だか「共催」だか知りませんが、こんな話をすると、少なくとも「W杯を日本で」という思いでいるファンも、「えっ？」って感じになってしまうと思うんですけど…どうでしょう？