そんなバイアスがかかった状態で映画を見ると、十中八九、期待はずれという結論に達してしまう。これは、その作品がそれほどよくないということではなく、むしろバイアスの強さによって、よいところが押さえ込まれてしまうからだと思う。
では、逆の場合はどうなるのだろう?
この映画、評判悪いんだよね…
そんなバイアスがかかれば、逆にいいところが目について、
「そんなに、言うほど悪くないじゃない」
そんな感想になるのではないか…。
そんなことをちょっと期待して見たのが、この「デビルマン」。
��月頃に日本に戻ったときに、たしか宝島社あたりが出している映画系の雑誌で、「2004年の最高・最低映画」みたいな特集をしていたものを立ち読みした際、数十名いる審査員の半数以上、ほとんど8割から9割近い審査員が「最低」としていたのが、この「デビルマン」だった。
期待と不安がいりまじる中、DVDを見てみると…
デビルマン







なるほど、確かにひどい。見ている最中に、いいところを探そうとしたのだが、そんな気力は鑑賞開始10分でどこかに行ってしまい、あとは時折、失笑を漏らしたり、あきれたりしながらの鑑賞となってしまった。
ともかく、不動明と飛鳥了の二人を演じるイケメンの若者。じっくり顔を見ると、確かにマンガやアニメのイメージがないことはないような気がする。しかし。あの演技はあんまり。この二人のファンの方には申し訳ないが、まさに失笑。
不動明の半デビルマンとでいう状態。これまた失笑。DVDの特典として入っていた初日舞台挨拶風景によれば、メイクに6時間くらいかかっているようだが、もう少しなんとかできなかったのかと思ってしまう。
デビルマンの戦闘シーン。ひどいとまでは言わないが、今ひとつ。なにかこう、ちゃっちさが抜けきらないような気がしてしまった。
ともかく、誰にも感情移入できないという感じの脚本と演出。演技の問題もあると思うが、そもそも脚本がいまいちなのではないかと思う。
初日舞台挨拶で、原作者の永井豪が、いいものができたというようなコメントをしていたが、本当にそう思ったのだろうか?本音では失敗と思っても、あの場でそうコメントすることはできないと思うが、そもそもあの場に立ったということは、それなりに満足したということなのだろうか?ちょっと心配になった。
私の負のバイアスを更に負の方向へ押し下げるという、まれに見る怪作。
まだ未見で、怖いものが見たい方、是非『レンタル』で。旧作扱いになってからでも遅くないでしょう。
このDVDを買うなら、原作を購入することをお勧めしたい。
デビルマン (5)永井 豪 , ダイナミックプロ






僕は原作もあんまり知りませんが、このエントリーを読み、また
返信削除http://howaan.hp.infoseek.co.jp/
を読むと、かえって興味がわきました。
みてみたいぃぃぃぃ
コメントありがとうございます>hanamara殿
返信削除今、教えていただいたURLのページをいろいろ見ました。見た人にはわかるこの気持ち…(^o^)
是非、見てみてください!
そして、がっくりして下さい!!
「デビルマン」
返信削除こわいもの見たさ・・・第二弾は「デビルマン」。ちなみに第一弾は1個前の記事の「キャット・ウーマン」です。どぅわいぶ、評判が悪いようで・・・どんなものかとDVD借りてきちゃいましたわ。2004年製作のアクション・ヒーローもの、116分。これほど悪口?思い浮