RWCは終わってしまいましたが、日本ではTOP LEAGUE 開催中ですし、まだまだシーズンまっただ中!
と、いうことで3回目に行きたいと思います。
さて、前回はキックオフされたボールを受けた人の周りに人がよってきた…というところで終わりましたので、その続きの前に、タックルについてちょっと触れます。(これを触れた方が、後の説明が楽なので…)
■ タックル
ボールを持っていない守備側のプレイヤーは、ボールを持っているプレイヤーをタックルで止めます。この“ボールを持っているプレイヤー”というのが大事なところで、ボールを持っていないプレイヤーにタックルしてはいけません。(重い反則つまりペナルティーになります)
タックルされたプレイヤーは、タックルで倒された場合、ボールを離さなければいけません。離さないで持っていた場合、ペナルティーになります。これを“ノット・リリース・ザ・ボール”と言います。レフェリーがボールをかかえるように、胸の前で両腕を交差させるジェスチャーをした場合は、この反則です。
また、タックルしたプレイヤーは、相手が倒れたら倒したプレイヤーを離さなければいけません。これをせずに、いつまでもタックルしたままプレイヤーをつかんだままでいるとペナルティーになります。これを“ノット・ロール・アウェイ”と言います。レフェリーが、手を回すようなジェスチャーをした場合は、この反則です。
■ モールとラック
さて、ラグビーではこの人がわさわさ集まった密集がよくできます。これは攻撃側はボールをキープするため、守備側にすればボールを奪い取るためにできあがる密集です。
アメリカンフットボールであれば、攻撃側がタックルされて倒された時点で一度プレーが切れますが、ラグビーではタックルされてもプレーが続きます。そこで、ボールをキープ(あるいは奪い取る)ために、プレイヤーが集まって、密集が形成されることになります。
この密集には、“モール”と“ラック”の二種類があります。
単純に言ってしまうと、
○ モール = ボールを持った状態で、プレイヤーが集まっているもの
○ ラック = ボールがグラウンドにある(下にある)状態で、プレイヤーが集まっているもの
と、分類されます。
今回の例のように、ボールをキャッチしたプレイヤーにわさわさ人が集まった場合、キャッチしたプレイヤーがボールを持った状態であれば“モール”、そのプレイヤーがボールを下に“置いた”(ダウンボールと言います)場合は“ラック”になります。
この密集状態で相手ゴールまで押し込むということもできますが、守備側とて簡単に押させてはくれません。となればボールを出さなければいけませんが、モールの時は、後ろのプレイヤーにボールを手で渡すことができますが、ラックの時は(ラックが形成されてしまった後は)ボールを手でひろってはいけません。また、手を使って後ろにころがしたりしてはいけません。これらは反則(ペナルティー)になります。つまり、ラックの場合、足でかき出さなければいけません。
■ モール、ラックにおけるその他の反則
ゲーム中、いたるところでモールやラックが形成されます。ラックについて、“手を使ってはいけない”ということを書きましたが、その他にもモールやラックに参加しているプレイヤーがやってはいけないこと(ペナルティー)があります。
・ モールを故意に崩す(ボールを持っているプレイヤーを下にひっぱったり、モールが形成されている状態で、足下にタックルして崩す)ことをしてはいけません。
・ ラックの時に、ボールが出るのを邪魔するように、相手側に倒れ込んだりしてはいけません。
主にはこの2つくらいを覚えておけばよいのではないかと思います。
モールやラックに参加しようとするプレイヤーや、モールやラックに参加していないプレイヤー(後ろで並んでいるプレイヤー)については主に“オフサイド”の反則(ペナルティー)がありますが、“オフサイド”は後ほどまとめて説明させていただきたいと思います。
■ ボールが出た!
さて、ゲームの流れに戻ります。
キックオフされたボールをキャッチしたプレイヤーの周りに両軍が集まって“モール”が形成されたとします。
ボールを確保しているチームは、そのまま押し込んで前に出ることもできますが、力の差がないと簡単には前に出さしてもらえません。
そこで、後ろのプレイヤーにボールを出します。
そして、ボールを受けたプレイヤーがボールをキック!
ボールはタッチラインを超えて、フィールドの外に出ました。サッカーでも、ボールがフィールドの外に出たら「タッチ」とか「タッチに出す」とか言うと思いますが、ラグビーも同様に「タッチに出す」とか「タッチを狙う」なんていいます。
ラグビーの場合(サッカーなんかでもそうだと思いますが)、相手陣地でプレーしていた方が、得点のチャンスがあります。もちろん、タッチに出さないでキックしたり、ボールを持って前に出ればよいのですが、タッチに出さないキックをした場合、(単純に)相手にボールがわたり攻撃を仕掛けれてしまいます。そこで、とりあえず陣地を進めるために、タッチに出すプレーがよくあります。
タッチに出たボールは、“ラインアウト”からフィールド内にもどされます。
長くなりましたので、3回目は終了して、次回“タッチ”と“ラインアウト”について説明したいと思います。
��もし、本稿で誤り等、お気づきの方がいらっしゃれば、コメントお願いいたします。また「こういう場合はどうなるの?」と言った質問も大歓迎です!>
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