20.11.03

みんなのラグビー観戦講座(2)

第二回目は、ゲームの流れにそって、少しづつルールについての説明をしたいと思います。
おそらく、多くの方は、日韓ワールドカップの影響もあり、サッカーのルールはだいたいわかる(イメージできる)と思いますので、“兄弟スポーツ”でもあるサッカーとの比較も取り入れていきたいと思います。

■ 基本ルール
前回の「ラグビーはどんなスポーツ」にも書いたように、基本的なルールは、時間内にいかに多くの点を取るか?というゲームです。これは、サッカーと同じですね。
もう少しくわしく見ると、次のようになります。
・ 前後半それぞれ40分(高校ラグビーは30分)の間に点数を多くとった方が勝ち
・ ボールは前に投げてはいけない。
・ ボールを前にするめるためには、持って前に出るか、キックするしかない。
・ ボールを持っていない側(ディフェンス側)は、ボールを持っている人に対しては、タッックルをして止めることができる。
・ 攻守どちらについても、反則をした場合は、いったんプレーを止め、それぞれの反則の重さに応じた方法で再開する。
というところです。
■ 反則の種類
説明にあたって、ちょっとだけ反則の基礎知識を。
少々乱暴な言い方ですが、反則には「軽い反則(ミスによる反則)」と「重い反則(故意に近い反則)」があります。
「軽い反則」の場合、反則した側ではないチームに、スクラムやフリーキック(ゴールを狙えないキック。サッカーで言うところの、間接フリーキックに近い)が与えられます。
「重い反則」の場合、これを“ペナルティー”と言い、ペナルティーキックが与えられます。これは、サッカーの直接フリーキックに近いもので、点数を稼ぐことができるペナルティーゴール(PG)を狙うことができます。
いちおう、「軽い反則」の場合、レフェリーは短かく笛を吹き、ペナルティーの場合は長く笛を吹いて、手を真上にあげるジェスチャーをします。ただ、笛はレフェリーによってくせのようなものがあって、笛の長さだけでは判断がつかない人もいますけど…
個人的には、これだけわかっていれば、ある程度観戦できると思います。
スクラムになったら「軽い反則(ミス)」があったんだ、ペナルティーなら「重い反則」があったんだ…という感じでわかりますので。
でも、これだけではなんなので、少し解説を加えていきたいと思います。
■ ゲームの開始
では、実際のゲームの流れにそいながら、説明して行きたいと思います。
まず、プレーを開始する前に、両チームのキャプテンによるトス(日本ではじゃんけんが多いと思う。海外はコイントス)を行います。
勝ったチームは、ボールをキックする権利を取るか、陣地(どちらのサイドから攻めるか)を選択することができます。負けたチームは、勝ったチームがとらなかったものを選択することになります。(例えば、勝ったチームがボールをとれば、陣地の選択を、勝ったチームが陣地をとれば、キックの権利をとることになります)。
そして、最初のキック(キックオフ)をするチームと陣地は、前後半で入れ替わることになります。このあたりはサッカーと同じだと思います。
■ キックオフ
上記のトスで、ボールを取ったチームのキックオフからゲームが始まります。
キックオフをするチームは、ハーフウェーラインの真ん中で、ドロップキックを行います。
この時、キック蹴るメンバー以外は、ボールより前に出てはいけません。これについては、後ほど解説します。
キックオフのボールは、相手陣地の10mラインをノーバウンドで超えなければなりません。
もし、超えなかった場合は、「軽い反則」となります。(これはミスですので)
この反則となった場合、相手チームはキックオフの地点でのスクラムを選択することができます。
とりあえず、ちゃんと10mラインを超えたところにキックしたとしましょう。
相手チームの選手がボールをとりました。すると、キックオフしたチームの選手がその選手をつかまえました。
その地点に人がわさわさ集まってきます。なんじゃこりゃ…?
…というところで、結構長くなりましたので、続きは次回とします。
今日はRWC三位決定戦です。がんばれ!オールブラックス!
��もし、本稿で誤り等、お気づきの方がいらっしゃれば、コメントお願いいたします。また「こういう場合はどうなるの?」と言った質問も大歓迎です!>

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