7.8.04

見所は接点の攻防か!?

いちおう、前のエントリの続きです。

トライネーションズの1戦、2戦とも浅いバックスライン(flat attack system)を使っているオールブラックス(以下、AB)ですが、南ア戦では苦戦を強いられました。
これについて、RugbyRugby.com に「Off-side law key to NZ v Aus clash 」と題した記事が載っていました。

��BのSHジャスティン・マーシャルは、
Against South Africa, [their backs] were off-side. It was blatantly obvious for everyone to see,
南ア戦では、(南アのバックスは)オフサイドだったよ。誰が見たってはっきりわかること

と、不満を漏らしていたようですが、あれは南アの作戦であり、けして反則ではないようです。

ラックは、ボールが下にある状態で、双方の選手がそのボールの上で組み合った状態ですが、ルール上では双方1名以上の選手が組み合った状態となったときラックが成立するとしています。南アはこのルールを利用して、バックスの早い出足のディフェンスを行ったと、記事では書かれています。
つまり、南アはタックルに入った後、タックラー以外はあえてそのポイントに入らないことにより、ラックを成立させなかったと言うのです。
ラックが成立しないということは、オフサイドライン(ラックであれば最後尾の味方プレイヤーの足の位置)ができないことになり、ポイントよりも前からバックスのディフェンスが出て行ける状態を作っていたのです。
アンドレ・ワトソンレフリーも、
Its a risky game to defend like this - but its perfectly legal
こうしたディフェンスは、リスキーな試合になるが、完全にルール上の問題はない

と、言っていますし、このディフェンスは、2000年のスーパー12の決勝で、ブランビーズに対してクルセイダーズが使ったものだと解説しています。
つまり、ワラビーズも南アと同じようにディフェンスすることが可能で、これによってABのアタックを止められる…ということになります。
しかし、このディフェンスにも弱点はあり、オフェンス側がボールをバックスに出すのではなく、フォワードでピックアンドゴーして行くことでゲインしていく、ああるいは、ディフェンスをポイント周辺に集めることができます。(ディフェンスが集まってモールまたはラックが成立すれば、オフサイドラインができるので、バックスラインも下がらざるを得なくなります)
と、なれば、次の試合は接点(ポイント)での攻防がひとつの注目点になりそうです。
この記事はこのように結んでいました。
Whichever way the result goes, the off-side trap is sure to play a crucial part in Saturday nights proceedings.
結果がどちらであろうとも(ワラビーズが南アのようなディフェンスをするか、しなかのどちらでも)、オフサイド・トラップ(前述のオフサイドラインを形成させないディフェンス方法)が、土曜日の試合展開に重要な役割を必ず果たすことになるだろう

��Bの優勝がかかった大一番。楽しみです。
※ 引用文中の日本語訳は、私が意訳したものです。ひょとすると、間違いもあるかもしれません。変な訳があればお知らせ下さい。

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