トライネーションズ：南アフリカ vs ニュージーランド

スーパー14終了後、フランス代表、カナダ代表とのテストマッチを行ったオールブラックスですが、主力の来なかった両代表との試合は、正直言って勝負は見えていたという感じでしょうか。なので、おとなしく地上波で放送される放送（当日の夜、時間をずらしての放送）を観るにとどまっていました。結局、これらの試合については、ブログに記事を書くこともなく終わりましたが、それは、勝負が見えていたということもありますし、気のゆるみからかほとんどの試合の途中で私が寝てしまったということからでありました。

さて、そんな今ひとつ気合の入らなかったテストマッチ3試合を終え、いよいよトライネーションズ開幕。正式には南ア v オーストラリで開幕していたわけですが、オールブラックスにとっては、ニュージーランド時間の23日深夜に行われた南ア戦が開幕戦となりました。

この試合は見に行かねば！ということで、日曜日は朝から仕事が入っていたのですが、がんばってシティーにあるスポーツバー「THE HOLY GRAIL」まで観戦に行ってきたのでした。

バーについたのが、ちょうど1:00頃でしょうか。人ごみをかきわけて、スタンドを模した観戦席にあがったもののすでに満席。しかたなく通路にたっての観戦となりました。土曜日の深夜ということもあって、入ったときには大型スクリーンにスタジアムの様子（SKY SPORTSの中継画像）が流されていたものの、まだ音楽が大音量でかかり、スクリーン下では若者達が踊りまくっている状態でした。

そして、いよいよニュージーランド国歌斉唱というところで音楽からSKY SPORTSの中継音声に切り替わりました。流れるニュージーランド国歌。この流れる音声にあわせて、バーの中にいるほぼ全員が一緒になって国歌の斉唱となりました。会場内、ヒートアップ！という感じです。続いての南ア国歌は、ニュージーランド国歌斉唱の盛り上がりの余韻から、ほとんど聞こえず…。続いてのハカも、興奮気味の店内では、ほとんど音声が聞こえないという感じでした…。

さて、試合の方ですが、まず最初の印象としては、南アのつめの早さが目立った試合だったと思います。この早さ、プレッシャーの強さ。さすが好調南アという感じを受けました。一方のオールブラックス。敵地ということもありますが、今ひとつ調子に乗り切れないという感じ。調子のいいときなら楽勝だろうという位置からのキックをはずしてしまうカーター。目立つハンドリングエラー。ちょうどこの日は、アメリカズカップの第一戦がほぼ同時刻に行われていたことから、サブ画面ではアメリカズカップの様子が映し出されていたのですが、こちらも出だしはよかったものの、チャンピオン艇のアリンギがリードを広げる展開。せっかく夜遅くに見に来たのに、ラグビーもヨットもだめかい？という嫌な予感が頭をよぎりました。

しかし、後半に入って、というか、南アのFFE（ファースト・ファイブ・エイス）ブッチ・ジェームスがかわったあたりから、流れがオールブラックスに向いた感じがしました。ミスはまだまだ多かったように思いますが、最終的には逆転、見事26-21で南アを下すという結果となりました。

オールブラックスにとっては、勝ったもののハンドリングエラーも多く、内容的はいまひとつという感じの試合だったのではないでしょうか？ま、それでも負けるよりは勝つ方がよいでしょうが、あんまり勝ってしまって、またワールドカップのときになって、ぽこっと負けるよりは、今のうちに少し負けておいた方がいいんじゃないの？なんていう気がしてしまったりするのですけど…どうでしょうか？

残念ながらこの日、ヨットは負けてしまったのですが、オールブラックスが勝ってくれたおかげで、寒い中わざわざシティーまで行った甲斐があったと思うことができましたので、やっぱり勝ってくれてよかったんですけどね。

P.S. けろ美様、お疲れさまでした。