早稲田が勝ったんですね…

実は土曜日に見に行ったスーパー14、クルセイダーズ対ハイランダーズの話でも書こうと思っていたのですが、その前にネットのニュースを見たら、日本選手権で早稲田が勝ったんですね…。

びっくり…そして困惑…

【2/12 追記あり】

なんだかんだで、トップリーグのチームと戦って「勝てる」チームとなった早稲田は素晴らしいと思いますし、監督、コーチ、選手のみなさんにはおめでとうと言いたいと思います。
しかし、これが日本のラグビーのこととなると、果たしてこの勝利はよかったのかと疑問を感じてしまいます。
トップリーグ。
日本ラグビーのトップに位置するリーグであり、日本ラグビーのトップにいなければならいチームのリーグですよね。そして基本的にプレイヤーたちは“プロ”なわけで。
そのプロチームがアマチュアチームに負けてしまったというのは…。
ちょっと書いたように、早稲田の勝利がいけない、早稲田は勝ってはいけないという気はありません。ありませんが、こういう結果が出てしまうことを、単純に喜んでいいのかと思ってしまうのですが…
【2/12追記】
一夜明けて、多くの方がこの早稲田の勝利について書かれているエントリを拝見した。やはりトップリーグチームの敗戦ということに憂慮する意見も見られたが、早稲田の勝利を喜ぶという声が多かったように思う。
そんな中、川合レオ氏のブログで気になるところが。

トップリーグは、完全にヒール役になるわけだが、今回は負けてしまったが、強すぎるヒールもこれまた、人気が出るものである。今年の早稲田の試合ぶりを見れば、どこのチームも来年は、トップリーグの対戦相手同様の気持ち、もしくはそれ以上の準備で望むだろう。

そういう意味では、来年の日本選手権のトップリーグｖｓ大学チャンピオンという、本来、ミスマッチと思われていた試合が今回の試合によって、ラグビー界を超えて世間の注目カードになったと考えれば、良かったのではないだろうか。

結局、日本選手権、あるいは大学ラグビーが注目され、トップリーグはたいして注目されないという状況になってしまうだけではないだろうか？『強すぎるヒールも人気が出る』とあるが、トップリーグ全体がヒールとなっては意味がないような気がする。
結局、大学ラグビーの人気におんぶにだっこの「ラグビー人気」では、私が学生だったころのラグビー人気と同じで、一時的なものになってしまうのではないか？

ただ、日本ラグビーという大きな枠で考えれば、トップリーグに勝った学生も、そして勝たせた指導者も、将来、トップリーグでプレーするわけだし、ラグビー界の中での出来事なんだから、自分も、自分のやってきたことが否定されるなんて、どうでも良いことを考えないで、彼らの将来を楽しもう！社会人だ！学生だ！そんな枠でラグビーを考えてる自分は小さいな・・・「どーんと構えなきゃ！！」それに自分は、今は、大学ラグビーの指導者だし！

「学生ラグビー人気」が日本の中心となってしまったら、いずれトップリーグでプレーしようという選手が減ってくることだって考えられるのではないでしょうか？
もちろん、カテゴリにこだわる必要はないかもしれませんが、カテゴリわけすべきところも考えないと、結果的に全体がうまく動かないことも考えられるのではないでしょうか・・・