先日、家の近くの古本屋の『1冊100円、3冊200円』というコーナーで、スティーブン・キングの短編集を三冊購入。今日、すべて読み終わった。
いずれも(たぶん)今はなき「サンケイ文庫」の本で、昭和61〜62年に一刷となっている。ん?この年代ってことは、西暦に直すと…(計算中)…1986〜7年。おおよそ20年前の本なんですねぇ…。
Amazonで検索すると、新しい版として出版されているようなので、そちらのリンクを以下に。
スケルトン・クルー〈2〉神々のワード・プロセッサ
ナイトシフト〈1〉深夜勤務
ナイトシフト〈2〉トウモロコシ畑の子供たち
若干古さを感じる話もなきにしもあらずではあるものの、短編ならではのおもしろさがつまった作品集という気がした。
キングと言えばホラー…ではあるものの、この短編集の中には「狭義のホラー」という範疇で考えれば、ホラーと呼べないものも数点見受けられた気がする。特に「トウモロコシ…」に収録されている「死のスワンダイブ」という話は、恐怖を描いてはいるものの、ホラーではない気がする。しかし、一方で「まぁ、こういうのもホラーのひとつなのかもしれない」とも思うところもあったりして、なんとも複雑。
キングの作品自体は、昔けっこう読んだけれど、緻密な描写で惹き付けていく長編も悪くはないけれど、こうした短編によって、発想や物語の構成というところでも、確かにこの人はうまいと思わせられた気がする。
それぞれの本毎に気に入った作品はあるが、本として比べると、ありそうな恐怖を多く扱った感のある「トウモロコシ…」がよかったかなぁ…。
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