ニュースの真偽はともかく、私は「原則」参加肯定派です…(^_^;
【2005/06/16】追記あり
参加云々の前に、このニュースですが、3月頃にも報道がありましたよね…やはり読売で。
以前のエントリ にそのときの記事の引用がありますが、再度引用すると、
IRBの案によると、日本、米国、カナダ、ルーマニア、ポルトガル、フィジー、サモア、トンガの8か国が参加。2組に分かれてのリーグ戦の後、トーナメント戦を行うことになっている。
ということでした。
で、今回はというと、
日本協会と国際ラグビーボード(IRB)、豪州協会などが協議しているもので、日本、サモア、トンガ、フィジーの太平洋地域の4か国に、来季からチーム数が拡大する南半球のプロリーグ「スーパー14」から、豪州に本拠地を置く4チームを加えた計8チームが参加。来年6〜7月の1か月間にわたって優勝を争う。
…って、変わってるやん。
まぁ別に計画が変わることは時には仕方のないことがあるので、ただ単に変わったことを云々する気はありませんが、何故「スーパー14」から4チームとなるのか、ちょっと理解に苦しみます。ルーマニアやポルトガルは遠いから?資金的な問題?ま、いいや。「OMOTEYOMI!! のJEFFさんの書かれている通り、リポDカップの後援をしている読売新聞の思惑などもからんだニュースという感じで、正式に発表されるまでは、話半分に聞いておいた方がよいような気がしてきました。
それはそれとして。
仮にこのような国際大会が開催された場合、私は参加するべきだと思っています。
それは、こうした国際大会による代表の強化は、世界よりもむしろ日本国内に対して、ラグビーをもっと認知してもらういい機会になるのではないかという考えからです。
単純に比較することはできませんが、例えばニュージーランドではオールブラックス→スーパー12→NPC→クラブチームというプラミッド構造となっており、人気の面でも当然オールブラックスが頂点となっています。スーパー12の試合が満員にならなくても、オールブラックスの試合は満員になります。やはりナショナルチームは、そのスポーツの頂点にたつべきで、プレイヤーの憧れや目標となるべきものでいてほしい。それによって、さらにその下のレベルが活性化していくというのが理想的なのではないでしょうか。そのためには、やはり代表強化は必要であり、こうした国際大会の中で、経験を積むことは必要なのではないか、というのが私の考えです。
「OMOTEYOMI!! 」のJEFFさんも書かれているように、トップリーグの平均観客数が代表の半分にも満たないという現状は、確かにどうかと思います。それにも増して私が気になるのは、どうも日本のラグビーの人気は、大学→代表→トップリーグという形になっているのではないか?という点です。実際はどうなのかわかりませんが、少なくとも観客動員やニュースバリュー的には、明らかに大学ラグビーが頂点となっているのではないでしょうか?大学ラグビーを否定するわけではありませんが、人気、実力とも、代表→トップリーグ→大学ラグビーとなるべきで、そのためにはいかにしてトップリーグのレベルと人気をあげていくのか、という点についても重要な課題の一つだと思います。
代表がちょっと強いところとやると負ける→なんだ…やっぱりだめなんだ…。でもトップリーグ(または大学ラグビー)はおもしろいからいいや…というようなことが仮におきるとすれば、それは「日本国内でのラグビー」の人気が出たとしても、すごく寂しいことのように思います。
ただし。
この考えは、きちっとした対応、つまりこうした国際大会における目標の明確化、トップリーグ等の国内試合とのスケジュール調整、それによる選手の確保、スタッフの充実などを前提とした考えです。
こうしたことなしに、ただ単に参加すれば『大味の国際試合だけが続く状況』(「OMOTEYOMI!! 」のJEFFさんのエントリより引用)となり、デメリット以外のなにものでもないでしょう。
一方で、日本協会の動きを見ると、果たしてこうした“きちんとした対応”ができるのか、はなはだ疑問と言わざるを得ない、そんな気がしてなりません。冒頭であえて「原則」をつけたのは、こうした思いからです。
まぁ、この大会の真偽も含め、どうなるのかわかりませんが、仮にこの大会ができるとして、参加・不参加のどちらでもかまいませんが、どういう目的・目標を持って参加するのか、あるいはどういう理由から参加しないのか、そこをはっきりさせてもらいたいですね…。
【2005/06/16】追記
本日、NZのニューススタンドサイト「STUFF」のメールを見たら「Super Eight concept under scrutiny 」というタイトルで、この「スーパー8」構想に関する記事が出ていました。
こちらの記事によれば、参加チームについては読売新聞の記事と同様の8チーム参加の大会とされていますが、読売新聞の記事が、
日本を含むラグビーの中堅国の強化を目的にした新しい国際大会が2006年に開催されることが12日、分かった。
と、あたかも開催が“決定している”かのような報道となっているのに対して、
A proposal will be sent to the IRB executive after the June 27 workshop and the sport's governing body is expected to make a decision in August.
【ざっくり訳】
提案は、6月27日のワークショップの後IRB幹部に送られる予定で、8月には決定されると考えられている。
と、されていますし、記事内でオーストラリアラグビー協会(ARU)マネージング・ディレクターのゲイリー・フラワー氏は「多くの前向きなサインはあるが、多くの超えなければならないハードルもまだある」という発言をしており、読売新聞の報道とはニュアンスの違うものとなっています。
また、記事内では、この大会開催により南太平洋諸国に強化資金がもたらされる、NZやオーストラリアとのスペシャルマッチの構想などについて書かれていますが、日本がこの大会のメンバーに入って理由など、特に日本に関する記載はありません。(普通に考えると、記事の「Pacific Island nations」には日本は含まれないと思いますので)
やるかやらないかを含めて、まだしばらくは「わからない」というのが本当のようです。
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