雨の中での試合となり、華麗なバックスのアタック…という試合にはなりませんでしたが、なかなか見応えはあった試合だと思いました。
New Zealand | Australia | |||
1st | 2nd | 1st | 2nd | |
0 | 1 | T | 0 | 1 |
0 | 1 | C | 0 | 1 |
1 | 2 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
3 | 13 | sub | 0 | 7 |
16 | 7 |
中継の映像を見ているだけでも、かなり強く降っているということがわかる雨。
どうやら前日も雨だったらしく、かなりゆるくなった足場での試合となり、両チームとも足がかからずにこける場面も見られました。
この試合でまず目立ったのは、ワラビーズのディフェンスでしょう。
詳細なスタッツは忘れてしまいましたが、前後半ともほとんどワラビーズ陣内での試合展開となっていました。にもかかわらず、ワラビーズディフェンスは、オールブラックスにゴールラインを割らせません。前後半とも1〜2本くらい、トライをとられてもおかしくないところまで追いつめられながら、結局とられたトライは1本だけ。特に前半は、オールブラックスのハンドリングミスの多さも目立ちましたが、それでもここぞというときのディフェンスはさすが。ワラビーズの安定した強さを印象づけられました。ただ、このときのような激しい雨の試合では、やはりキックを有効に使って、敵陣に入って試合をコントロールする必要があったと思いますが、いかんせん、SOのラーカムのキックが調子悪かったですね。かなりミスキックが多く、これがワラビーズのリズムにできなかった原因のひとつであったと思います。トライをあげたものの、これはゴール前にあげたパント処理を、オールブラックスのロコゾコがミスしたところをついたトライ。これできっちりとるところがすごいとも言えますが、完全にオールブラックスディフェンスを崩しきれなかったところは、反省点ではないかと思います。
オールブラックスは、先も少し触れたように、特に前半ハンドリングエラーが目立ちました。数少ないチャンスでワラビーズがバックスに回したときは、ほとんどハンドリングエラーがなかったことに比べると、ちょっと…。もちろん、雨の試合であること、またワラビーズディフェンスがかなり激しく前に出ていたことを考えると、ある程度やむを得ないというか、仕方ないところも無きにしも有らずと言えないこともないかもしれませんが。でも、現在、世界のトップでもあるオールブラックスとしては、ややおそまつですね。
とはいえ、奪ったトライは、きっちりディフェンスをやぶっての(というか、ウィングを余らせての)トライで、お見事というかたちでした。なんだかんだ言って、こういうかたちでのトライがとれるところ、また、しっかりキックを使って敵陣で試合をし、点を取れるところでとる(PGでも点をとる)ということろはさすが。いかにして“勝つのか”というところを意識した試合を、きちんとしていたのではないでしょうか。
さて、この両チームはもう一試合、今度はオーストラリアで対戦します。
今度は是非、グラウンドコンディションの良いなかで、華麗なアタックが見られる試合になってほしいと思います。
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