
- ワールド・トレード・センター スペシャル・コレクターズ・エディション
- ニコラス・ケイジ マイケル・ペーニャ マギー・ギレンホール
- パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2007-02-23
- 評価
by G-Tools , 2007/08/09
ニコラス・ケイジ主演というあたりで、なんとなくもっと娯楽性ある作品というか、VFXばりばりの救出劇…みたいなものを想像していたのですが、まったくもってはずれましたね。DVDをプレイヤーに入れるとき、オリバー・ストーン監督ということを知って(それまで知らなかったのもちょっと間抜け?)あっ、そういう映画じゃないんだ…とは思いましたけど。(まぁ911を題材にして、娯楽大作は作れないでしょうけど)
それにしても、こんな密室劇のような映画だとは思わなかった…
※ 軽くネタバレ注意!
ニコラス・ケイジがビルから人を救出…ではなくて、ニコラス・ケイジが救出される話とは、正直意表をつかれてしまいました。おまけに、ほとんど密室劇さながらに、がれきに埋められた二人の会話が中心だし…。昼間見たのですが、画面が暗くてちょっと見るのに苦労しました。
最終的にがれきの中から多くの人の力によって助け出されるシーンは、それなりに感動的だったのですが、どうも途中からこの映画、素直に見られなかったんですよね…。
埋もれてしまった警察官、その家族。確かになぜこんなことに?という思いだっただろうし、この事件で犠牲になった多くの方々には、謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。しかし、たまたま原爆の日が近かったこともあるのかもしれませんが、広島や長崎の人たちのことが頭をよぎり、複雑な思いがしてしまいました。“アメリカ”という国で見れば、もっとひどいことをしているのだよと。自分たちが“加害者”であった(現状の中東を見たら現在形でもいいかもしれませんね)ということもあるのだよと。
人々が助け合うということが必要ということはよくわかりますが、なんとなく素直に感動…とは言い切れない映画でした。
う〜ん、私もやられました。ニコラス刑事が救出される側になってしまったんですね。
返信削除私はオリバー・ストーン=きつい(内容&長さ)というのと‘9.11’がどうのこうのというので観る気が失せたので観てません。
『ドアーズ』とか昔のものは好きなのですが。
なんだかオリバー・ストーンがこんなもん作るんだなと不思議に思いました。
友人はドラマ『24』で“アメリカ人はテロに屈しない!”というセリフを聞き、ドン引きしてしまい観る気が失せたそうです。
テロをおこされる原因をもっと君達考えればぁ?と言っても引き返せるもんじゃないんでしょうね。
これはどうだったか判らないのですが必ずアメリカ=正義という構図ができあがりますよね?あれだけはやめて欲しいな。
コメントありがとうございます>まこう様
返信削除私もオリバー・ストーンと事前にわかっていたら、借りるのをもう少しためらったかも…(^^;
それはともかく、この映画自体は、それほどアメリカ=正義という感じでもなかったと思いますし、いちおうテーマ的には「人と人との助け合い」ということだったのだと思います。でもね…ちょっとね…という感じでした。
ちなみに「24」は、シーズン4かなにかしか見ていませんが、完全フィクションですし、突っ込みどころもけっこうあるということで楽しんでみてしまいました。