30.6.04

イタリア代表会見リポートに思う…

いよいよ、明日には日本選抜 vs イタリア代表、そして日曜日には日本代表 vs イタリア代表。

来日したイタリア代表の会見リポートJRFUのHP に掲載されていました。
これを見て、ちょっと思ったことです。

会見でのジョン・カーワン監督の談話。
イタリアや日本のように成長過程にある代表チームの難しさは、『結果を出す』ということと、『新しい若手が育成していく』ことの両立だ。しかし、私たちのような新興チームは、やはり勝って結果を出さないと、いつまでも世界から評価されないし、かといって一方で新しい選手をどんどん登用していかないと将来への投資がない。

まったくもってその通り。
ジャパンも結果を出さないと評価されません。
幸いにも、スーパーパワーズカップで良い結果を出せましたが、ここでもう一度結果を出しておかないといけないと思います。
もちろん、若手中心とは言え、イタリア代表。今のジャパンにとっては格上の相手ということになります。それだけに、難しいとは思いますが、なんとか結果を出してもらいたい。
若手中心、ルーマニアからの遠征、おそらく熱くなるであろうグランド…ジャパンにとって「有利」ととれそうな材料がいくつかあります。
なんとか、少なくとも日本代表には、期待したいと思います。
秩父宮、行きまっせ〜!

28.6.04

今週のテストマッチ(結果)

今週のテストマッチの結果です。

南アフリカ 53-18 ウェールズ
ニュージーランド 41-7 アルゼンチン
オーストラリア 51-15 イングランド
ルーマニア 25-24 イタリア

またもや南半球の強豪三ヶ国が勝ちましたね。

● 南アフリカ 53-18 ウェールズ
JSPORTSでの放送をビデオで観戦。南アフリカが攻守にわたって好調さを見せた試合だと思います。
かなり早くつめるディフェンスを展開していた南アフリカ。ウェールズに何度か裏に出られていましたが、それでもその後、きっちディフェンスをしていたという印象を受けます。ウェールズに2トライを許しましたが、まさに圧勝という感じ。
この調子で行くと、今年のトライネーションズは、ちょっとおもしろくなりそうです。
● ニュージーランド 41-7 アルゼンチン
一昨日のエントリーにあるように、かなりメンバーを入れ替えたABが圧勝したようです。
確かに、力的にはニュージーランドが上なのはわかりますが、もう少しアルゼンチンががんばるかなぁ…と思っていたのですが…。
改めて、ニュージーランドの層の厚さを感じました。
● オーストラリア 51-15 イングランド
JSPORTSでの放送をビデオで観戦しましたが、この試合も思わぬ大差でしたね。
とりあえず、今のイングランド、点数がやはりとれませんね。なんとかこの試合でトライをあげたものの、なんかこうWCのころのいやらしいくらい強かったイングランドはどこへ行ったのだ?という感じです。
プレミアのシーズンが終わったばかりでの遠征、主力の引退や怪我などの要素はあるものの、なんかちょっともの足りません。
きっと、WCに向けてチームをつくっていくのでしょうが…
対するオーストラリアは、あいかわらず安定しているなぁと。また、ニュージーランド同様、層の厚さを感じさせるし。
早く、トライネーションズを見てみたいです。
● ルーマニア 25-24 イタリア
とりあえず、結果だけを調べたので、どういう試合だったのかも全然わかりませんが、やるじゃんルーマニア。
しかし、この敗戦がイタリアにどういう影響を与えるか。これで気合いが入ってジャパンとの対戦となると、それでなくてもタイトな試合になることが予想される一戦。ちょっとまずいかなぁ…。しかし、逆に調子を崩して…みたいなことも考えられるかな?
さて、今週はいよいよイタリア代表が来日。
水曜日に日本選抜と、日曜日には日本代表との試合です。
楽しみな一週間となりそうです!

26.6.04

今週のテストマッチ

ニュージーランドでのテストマッチ観戦ツアーの話をちょっと一休みして、今日は今週末に開催されるテストマッチの話を。
��月26日(土)に開催予定のテストマッチは、以下の通りです。(情報元はRUGBY eNEWS の6/24号です)
●の試合は、JSPORTS での放送があります。

● 南アフリカ vs ウェールズ (南アフリカ/プレトリア)
○ ニュージーランド vs アルゼンチン (ニュージーランド/ハミルトン)
● オーストラリア vs イングランド (オーストラリア/ブリスベン)
○ ルーマニア vs イタリア (ルーマニア/ブカレスト)

注目は、オーストラリア vs イングランドでしょうか。
ニュージーランドで2連敗のイングランド。オーストラリアに負けて3連敗というわけにもいかないでしょう。
また、オーストラリアはオーストラリアで、ワールドカップ決勝のリベンジの試合となります。
もうひとつ、残念ながら放送はありませんが、ニュージーランド vs アルゼンチンが見てみたいですね。
どうやらオールブラックスは、大幅にメンバーを入れ替えて望むようです。なんと10人も入れ替えです。
フォワードは、クリス・ジャックを除いて入れ替え。バックスも、SHにケラハー、SOにマーテンズ、先日の試合で先制トライ、そしてゴールをことごとく決めたカーターもリザーブです。そういう意味では、メンバー的には先日のイングランド戦とまったく別のチームになっています。
rugbyrugby.com というページで調べたところ、この2カ国の対戦は、1985年に21-21で引き分けた以外は、すべてNZの勝ち。2001年に行われた対戦では24ー21とアルゼンチンも肉薄していますが、場所がブエノスアイレス。今回はNZのハミルトン。
こうしたことから、おそらく大幅に入れ替えて臨むことにしたんでしょうけど…いいのか?そんなことで?
あと、ルーマニア vs イタリア。
��月のジャパンとのテストマッチのことを考えると、どんな試合をするのか、見てみたいですね…。
南アフリカ vs ウェールズ、オーストラリア vs イングランドは、前述の通りJSPORTS での放送があるのですが、明日は仕事があってライブでの観戦ができません…残念!
でも、特にオーストラリア vs イングランドは、絶対ビデオに撮って見たいと思います。

25.6.04

PONSONBY RUGBY CLUB

テストマッチツアーの話が続きます。
オークランドについて2日目、オークランドのグラブチーム、ポンソンビーラグビークラブ に練習を見に行きました。

ポンソンビー・クラブ
��クラブハウスの様子)

ご存知の方も多いと思いますが、ニュージーランドのラグビーは、下のようなピラミッド構造をしています。
オールブラックス

スーパー12

NPC

クラブ

ニュージーランドでは、各地域ごとにラグビー協会があります。(例えば、オークランドならオークランド協会)
そこには「クラブチーム」があります。このクラブチームは、地区ごとにいくつかあり、子供から大人まで、様々な年齢のラグビープレイヤーが所属しています。
そして、その上に「NPC」があります。これは、ニュージーランドの地域ごとの対抗戦で、クラブチームの中から選手が選ばれ、やはりリーグ戦を行います。
そしてその上が「スーパー12」。NPCで活躍したプレイヤーが選ばれ、ニュージーランドであれば、ブルーズ、チーフス、ハリケーンズ、クルセーダーズ、ハイランダーズの5チームが編成されます。
最後の頂点がオールブラックス。言わずと知れたニュージーランド代表ですね。
今回おじゃましたポンソンビーラグビークラブ は、ここで言うクラブチームということになります。
私は知らなかったのですが、名門ラグビークラブで、過去には日本に来たこともあるそうです。
また、オールブラックスにも多くの選手を輩出しているクラブで、例えばこんな人の写真もクラブハウスに飾ってありました。
若き日のカーロス・スペンサー
わかりますでしょうか? 現オールブラックスのSO、カーロス・スペンサーです。いや、この写真、若いですよね。
さて、練習の方は、19:00から一本目の練習ということだったのですが、きっちり19:00から開始…ということではなく、なんとな〜く19:00頃になると人が増えて来て、なんとな〜くそろったところで始まったという感じでした。
ダッシュなどのアップをして、パス回しや数人でポイントをつくりボールを出して回す練習、FWはラインアウトの練習、BKはボール回しの練習…など、特に目を見はるような練習というのは行っていませんでした。
ポンソンビーの練習風景
��なんだかよくわからないですが、練習風景…)
あいにくこの日は、小雨となってしまったため、ある程度見たところでクラブハウスに退避して、ビールなんぞ飲んでいたので、練習全体を見たわけではないですが、ニュージーランドだからと言って、ことさら特殊な練習はないようです。
現地でガイドをしていただいた野澤さんという方もおっしゃっていましたが、特に変わった練習はなく、あくまで基礎をきっちりやるのがニュージーランド流のようです。
まぁ、特別見ておもしろかったということはありませんが、ニュージーランドのラグビーの一部に触れたような気がして、けっこうおもしろかった見学会でした。

23.6.04

New Zealand vs England 2nd Test

さて、すでに私の見て来たテストマッチの内容については、こちらのエントリで書きましたので、今回は実際どんな感じで観戦したのかというあたりをご報告したいと思います。
All Blacks v England Test Match #02
��上の写真は、ポイントからボールを出すAB SHのマーシャル)

このエントリで、いろいろ写真を出しながら説明を書こうかと思っていたのですが、このページが重くなってしまいますので、別ベージに写真を掲載するようにしました。
掲載ページはこちら→ AB vs England 2nd Test
このエントリでは、上記の写真に関する補足説明を少し。
まず、1〜2枚目は、ホスピタリティの様子です。
このホスピタリティというのは、試合前と試合後に、スタンド横の設定された特設テントの中で、みんなで酒飲んで、試合の話でもして楽しみましょうという集まりです。
今回のテストマッチでは、THE RUGBY CLUBというところと、THE KINGS CLUBという2つの会場があり、THE RUGBY CLUBの方へ参加しました。
ちなみに会場内では、ビール、ワイン、ソフトドリンクが飲み放題、ちょっとした食べ物(Finger Foodと呼ばれるもので、ラビオリとか小さなパイとか、ちょっとつまめる食事)が食べ放題となっています。
添乗員の方に、「ニュージーランド人は、試合前に6本、試合後に6本のビールを飲むのが普通」と言われたので、私もチャレンジしましたが、4本目でお腹いっぱいになってしまい、6本は飲めませんでした…。
��〜5枚目は、スタジアムの中に入って撮った写真です。4枚目がスタンドの上の方から、そして5枚目は実際に試合を見た席から撮ったものです。今回の席は、バックスタンドのおおよそハーフウェーラインのあたりで、前から7列目。ゲームの全体を見るにはちょっと見づらい席でしたが、近さという意味ではもうばっちりでした。
��〜7枚目は、スタジアムにいたファンの方。本当はもっと過激(というか、すごい)格好をした人もいたのですが、写真を取り損ねました。ちなみに、私の見ていた周りでは、ほとんどイングランドファンはいませんでした。が、この日の昼間にオークランドの街中を歩いているときには、けっこうイングランドのジャージを着た人を見ました。どこかでかたまって見ていたというよりは、けっこうあちこちにちらばっていたのかもしれません。
��〜20枚目は、試合前の練習から、試合前のオープニングセレモニー、そして試合中の様子と試合後の様子となっています。
試合開始直前の写真が白いのは、オープニングセレモニーで使用された花火の煙がのこってしまい、グランド全体が白かったためです。
確か、スーパー12の時も、こんな状況になっていた試合があったような記憶があるのですが、はでな演出もいいけど、ものには程度ってものがあるだろう…という感じですね。
試合終了直後の写真も何枚かありますが、ジャパンの試合のように、試合終了後バックスタンドまで挨拶にくるようなことはまったくなし。両チームの選手とも、さっさといなくなってしまいました。ちなみに、ウマンガのインタビュー、場内にも音声が流れていたはずなのですが、まわりがうるさかったのと、私の英語力がなかったために、何を言っていたのかさっぱりわかりませんでした。
そして、21〜22枚目は、場内に残されたビール瓶の写真です。
��0枚目の帰っていく人たちの写真を見てもおわかりのように、もう見に来た人みんながビール飲みまくり状態で、試合終了時にはまわりはみんな酔っぱらい。なにやら奇声を発しながらスタジアムを後にする人や、よろけながら帰っていく人などなど…この日のオークランドの酔っぱらいの6割は、このイーデンパークにいたのではないかと思うくらい、酔っぱらいだらけでした。
ちなみに、散乱しているビール瓶ですが、正確には瓶ではなく、ペットボトルになっています。このペットボトルのビールは、スタジアム内だけの販売です。どうやら、酔っぱらった観客が瓶を投げたりするので、安全のためにペットボトルを販売しているようです。(確かに、試合中にグランドめがけて投げている人もいました)
と、いった感じでしたが、日本でも(そして私も)試合の前なんかにビールをよく飲むんですけど、あんなに飲み散らかしたりしないですね。日本では、けっこうみんな帰りにはちゃんとゴミ箱にゴミを捨ててるし…。ま、適当においていっちゃうのがニュージーランド流なのかもしれませんけど、スタジアムの清掃をする人がかわいそうになってしまいました…。

22.6.04

日本に帰って来ました - All Blacks vs England 2nd Test -

※ この原稿は、帰りの飛行機の中で作成したもを少々手直ししたものです。

ニュージーランドの北島オークランドのイーデンパークで行われたニュージーランド vs イングランドの第2テストマッチ、実際に現地で観戦して、昨日日本に帰ってきました。

今回のツアーは、JSPORTS 視聴者向けツアーとして開催されたもので、テストマッチの観戦とラグビー場(Eden Park)の見学や、JSPORTS のラグビー中継でおなじみの小林深緑郎さん、村上晃一さん(予定では、あとは矢野アナとなっていたのですが、変更になり、林雅人さん)が同行するというツアーでした。そんなわけで、ただテストマッチだけを見るというものではなく、いろいろラグビーに関するネタが満載の旅となりました。

今日のところは、メインイベントでもあったテストマッチの話を少し。
結果はすでにご存知の方も多いと思いますが、以下の通りです。
All Blacks v England Test Match #01
��試合終了時のスタジアム内の電光掲示板。少々見にくいですが、36ー12です)

なんと、2試合続けて、イングランドをノートライに押さえてのニュージーランドの完全勝利となりました。
今回のテストマッチで、大きなターニングポイントとなったのは、前半11分に起きてしまった、イングランドのサイモン・ショーの退場劇でしょう。
私の席から細かいところは見えなかったのですが、確かにショーがなんだか蹴りのようなものを入れているのはわかりました。もう私の周りでも大ブーイング。これはイエロー(カード)くらいは出るかと思ってレフリーを見ていると、なんと一発で退場でしたね。
オールブラックス(以下、AB)の応援をしていた私は「イエー!」と思わず叫んでしまいましたが、いくらイングランドでも14人対15人では勝てないだろう…と思うと、ちょっと残念な結果であったと思います。
ただ、この退場について、イーデンパークからの帰りのバスの中で、ツアーに同行されていた小林深緑郎さんより解説がありましたが、世界のレフリングでは「手」による暴力行為は比較的寛容なところがあるものの「足」による暴力行為は、かなり厳しく、一発でレッドというのは普通だそうです。(更に小林さんより、イングランドがABのロック、キース・ロビンソンをかなりマークしており、組織的に痛めつけておこうというような感じもあったのかもしれないという感想もありました)
いずれにしても、反則は反則。そして、これが試合の結果に大きく影響したことは間違いないでしょう。
ABから見ると、まぁ思い通りに運んだ試合と言えるのではないでしょうか。
前半のバックスでの展開では、なかなかイングランドディフェンスを破ることができませんでしたが、後半、キックを入れてから、非常に良いリズムになったと思います。個人的には、ABにはキックで崩して…というようなラグビーよりも、きっちりランニングプレーで崩すチームを望みますが、きちっとしたプランを実行して、きっちり結果を出したというところは、やはり収穫でしょう。
イングランドは、退場も問題ですが、やはりこの2試合をノートライというのが最も問題と考えなければならないのではないでしょうか。確かに、怪我のウィルキンソンが戻ってくれば、ある程度ノートライでも勝てるチームになるのかもしれませんが、やはりトライがとれなければ応援する方もつまらないと思うのですが…。
いずれにしても、これからのテストマッチシーズンをいい形で始めることができたAB。今週末にはアルゼンチンとのテストマッチ、また来月にはトライネーションズが始まります。rugrugでは、これからもABに注目していきたいと思います。

13.6.04

New Zealand vs England

EnglandのNew Zealand遠征でのテストマッチ第一戦をJSPORTSで観戦。
New Zealand England
1st2nd 1st2nd
30T00
30C00
22PG10
00DG00
306sub30
36 3

まさにNew Zealandの完勝。Englandにトライを与えず、1PGの3点に押さえ込みました。

立ち上がりは、EnglandのFWの強さが目立っていました。正直、これはタイトな試合になるかと思ってみていたのですが…。
ディフェンスでは、Englandもなかなかがんばっていたと思うのですが、いかんせん、アタックがちょっと手がないように見受けられました。ウィルキンソン、ジェイソン・ロビンソンのいないEnglanad…。こんなもんなのでしょうか?
対するNew Zealandは、タックルミスやハンドリングミスもけっこうあったのですが、ディフェンス、アタックともしつこくがんばっていると思いましたね。バックスのスピードもあいかわらず。特にアタック面ではロコゾコが、ディフェンス面ではキャプテンのウマンガが目立ってましたね。
さて、来週には第2戦がオークランドであります。
そして…この試合、見に行っちゃいます! 会社、休んじゃいます…(^_^;
と、いうことで、New Zealandから戻りましたら、観戦レポートをアップしたいと思います。

11.6.04

イタリアのランキングが…

何気に、IRBのランキングを見たら、イタリアのランキングが上がってる!!
イタリア、10位になっちゃったじゃない!
でも、なんで?ということで、調べると同時に、もう一度IRBランキングの計算方法を確認しました。こんどは、(たぶん)ばっちり!

まず、イタリアが上がった理由。
6/4にニュージーランドで行われた、サモア vs スコットランドの試合で、サモアが3-38で負けてしまったからなんですね…。ですので、正確に言えば、イタリアのランクが上がったというよりは、サモアが下がったのが原因です。
で、よい機会なので、もう一度IRBランキングの計算方法
を確認しました。(HPの記載が変わってました。こっちの方がわかりやすい!)
このサモア vs スコットランドの試合で、計算方法を見てみましょう。
まず、サモアとスコットランドの試合前のIRBランキングと、RATING(以下、ポイントと記載)は、次のようになっていました。
スコットランド 74.10

サモア 73.46

ここで、両チームのポイントの差を出します。ただし、この際、どちらかのホームで試合をする場合、ポイントに3を加えて、差を求めます。今回は、ニュージーランドでの試合でしたので、このホームアドバンテージはないので、そのまま差を求めます。
74.10 - 73.46 = 0.64

はい。これをベースに、試合結果による変動ポイント計算をします。
変動ポイントの幅は、±2点以内になっていて、この変動ポイントを、勝ったチームにプラス、負けチームからマイナス(引き分けの場合、ランキング上位チームはマイナス、下位チームはプラス)します。
��チームのポイント差をxとすると、変動するポイントは、
試合前のランキングが上位チームが勝った場合 = 1.0 - (x/10)

引き分けの場合 = x/10

試合前のランキングが上位チームが負けた場合 = 1.0 + (x/10)

という式で計算されます。
つまり、この試合の場合、
スコットランドが勝ち = 1.0 - (0.64/10) = 1.0 - 0.06 = 0.94

引き分けの場合 = 0.64/10 = 0.06
スコットランドが負け = 1.0 + (0.64/10) = 1.0 + 0.06 = 1.06

が、変動ポイントとなります。
基本的にはこの変動ポイントで動くのですが、
15点差以上の試合だった場合、該当する変動ポイントを1.5倍する

ワールドカップの決勝の場合、変動ポイントを2倍する

という特別ルールがあります。
試合は、3-38でスコットランドが勝ちましたので、15点差以上の勝負ということで、スコットランドが勝った場合の0.94を1.5倍した『1.41』が最終的な変動ポイントになります。
これにより、
スコットランド 75.50
サモア 72.05

となるわけです。(スコットランドの小数点第2位は、上記では途中小数点以下を落としているための計算誤差と思われます)
やっと、計算があった!!
��前の説明では、15点差以上の部分の説明が不親切だったのです。今回はちゃんと例もあがっててよくわかった)
今度、エクセルシートでも作ってみようかしら…

8.6.04

ALL BLACKS スコッド

スパーパワーズカップも終わり、日本代表は(ある意味)一段落の状態ですが、海外はこれからのテストマッチシーズンを控え、いろいろと動きがあるようです。
で、今回は少々遅くなってしまいましたが、私が注目しているNew Zealand代表 All Blacksの話を少し。

All Blacks(以下AB)は、今月England代表を迎えてのテストマッチを予定しています。このテストマッチメンバーのセレクションのための試合が、先週行われました。(と、言っても私は見ていません。念のため)
この試合、Probables VS Possiblesという2チームに分かれて行われるのですが、名前の通りPorobablesが、まぁABに選ばれる可能性が高い選手で構成されていて、Possiblesは選ばれる可能性のある選手で構成されています。ある意味、ストレートなネーミングなのですが、ちょっとシャレてる感じがして、私は好きだったりします。
この試合の後(と、言っても、試合が終わってすぐという意味ではありません。確か翌日だったと思います)、ABスコッドの発表がありました。メンバーは以下の通りです。
��W
PR グレッグ・サマヴィル Greg Somerville(Canterbury)
PR カール・ハイマン Carl Hayman (Otago)
PR ケース・ミューズ Kees Meeuws (Auckland)
PR トニー・ウッドコク Tony Woodcock(North Harbour)
HO アンドリュー・ホア Andrew Hore (Taranaki)
HO ケヴィン・メアラム Keven Mealamu (Auckland)
LO クリス・ジャック Chris Jack (Canterbury)
LO サイモン・マイリング Simon Maling (Otago)
LO キース・ロビンソン Keith Robinson (Waikato)
FL リッチー・マコウ Richie McCaw (Canterbury)
FL マーティ・ホラー Marty Holah(Waikato)
FL ジョノ・ギッベス Jono Gibbes (Waikato)
FL/NO8 モーセ・トゥイアリ Mose Tuiali'i (Auckland)
NO8/LO ジェリー・コリンズ Jerry Collins (Wellington)
NO8/FL ザビア・ラッシュ Xavier Rush (Auckland)
��K
SH ジャスティン・マーシャル Justin Marshall (Canterbury)
SH バイロン・ケラハー Byron Kelleher(Waikato).
SO アンドリュー・マーテンズ Andrew Mehrtens (Canterbury)
SO ニック・エバンス Nick Evans (North Harbour)
SO/CTB ダニエル・カーター Daniel Carter (Canterbury)
SO/FB カーロス・スペンサー Carlos Spencer (Auckland)
CTB タナ・ウマンガ Tana Umaga (Wellington)
CTB サム・トゥイトゥポウ Sam Tuitupou (Auckland)
WTB ジョーロ・ロコゾコ Joe Rokocoko (Auckland)
WTB/FB ダグ・ハウレット Doug Howlett (Auckland)
FB/CTB/WTB ムリリ(ミルス)・ムリアイナ Malili(Mils) Muliaina (Auckland)
※ カタカナ表記およびポジションは、ラグビーマガジン4月号付録の「スーパー12【TV観戦】パーフェクト・ガイド」を参考にしました。
この発表で最も話題になっていたのが、アンドリュー・マーテンズの復帰でした。
昨年のワールドカップの時は、残念ながらABに選ばれず、それはしれで話題になったようです。
SUPER12ではクルセーダーズに所属しているマーテンズ、シーズン中はあまり出番もなかったのですが、このセレクションマッチでは、途中から不調のカーロス・”キング・スペンサーに変わって登場、見事Probablesの勝利に貢献したようです。
もうひとつの話題は、やはりクルセーダーズに所属しており、昨年のワールドカップではABのキャプテンも勤めたルーべん・ソーンの代表落ちです。確かにワールドカップでは、そのキャプテンシーに疑問の声も出たやに聞いていますが、プレイヤーとしては、そんなに悪いと思わないんですけどね…。
ちなみに、キャプテンはウマンガ、バイスキャプテンがマコウだそうです。
このABがイングランド代表とどのような試合を見せてくれるのか、非常に楽しみです。

4.6.04

このサイトについて…

本日(2004/06/03)発売の週間アスキー別冊「300万人のブログ大全 」という雑誌の「スポーツブログコーナー」で、このサイトが紹介されました。
これをご覧になって来られた方もいらっしゃるかと思いますが…
ちょっとよく書かれ過ぎているような気がしましたので、ちょっと言い訳を…。

実は、掲載されることは、編集者の方からメールがあって知っていたのですが、どのような紹介のされ方をするのかは知りませんでした。
きっとたいしたことないんだろうなぁ…と思っていたら、けっこう大きくてビックリ。
しかも、
ラグビーファンなら必見のサイトといえる。

なんて書かれてしまいましたが、そんな大それたものではありません。
特に日本代表チームについての記事が豊富。

いやいや、ちょうど今、代表の試合があるから、必然的に多くなっているだけでして…。ネタがなくなったら、おそらく減ってしまうと思います…(^_^; (でも、応援はして行こうと思っていますので、できるだけウォッチはして行きたいと思いますけど)
それから、
スタンド裏での光景など、試合結果だけでなく独自の内容のレポートを読むことができる。

って、右のナビゲーションで登録させていただいているラグビー好きの方々のBlogでも、独自の内容のレポートは読めますって。スタンド裏での光景っていうのも、日韓戦ではたまたま試合後もちょっと残っていたので書けただけなんですけど…(^_^;;
ご覧いただければわかると思いますが、試合の観戦記も、そんなに深い分析は書けません。書けませんけど、感じたことはできるだけ書いていきたいと思います。
けして「必見のサイト」ではないと思いますが、よろしければ、今後もご覧いただければと思っております。m(_ _)m
まぁ、こんなことを書かなくても、見ていただいた通りのBlogですので、見た方に判断していただければいいんですけど…(^_^;

2.6.04

IRBランキングとは…?

さて、ジャパンはTOSHIBA スーパーパワーズカップの優勝で、IRBのランキングが4ランク上がって18位になりました。
目標の15位に近づいてきましたね…。

さて、このIRBのランキング、どうなって決まっているのか調べてみたのですが…

IRBのホームページに、“How the IRB World Rankings are calculated”という計算方法の記載があります。
これによれば…
��1)RATINGの差を出す
ホームチームの場合、現在のRATINGに3を足す。
この状態から、2カ国間のRATINGの差を出す。
��2)RATINGの変更幅を決定する
ランキングの下位の国が勝った場合、1+(RATINGの差×0.1)を勝利国にプラス、負けた国からマイナス。
引き分けの場合、(RATING×0.1)を下位の国にプラス、上位の国からマイナス。
上位のチームが勝った場合、1−(RATINGの差×01)を勝利国にプラス、負けた国からマイナス。
ただし、Weighting factors として、15点以上の差で勝った場合は、変更幅を1.5に変更。
また、ワールドカップの決勝なども、変更幅は1.5に変更。
と、いうようなことが(私の理解が間違ってなければ)書いてあります。
しかし、これを計算しても、今出されているRATINGにならないのです…。
スーパーパワーズカップの結果を、エクセルでセコセコ計算してみたのですが、小数点以下がちょっとずつ合わない…。
どこが悪いんだろう??
もし知っている方がいらっしゃったら、教えてください m(_ _)m
ま、それはおいておいて、イタリア戦に日本が勝った場合、ざっくりですが計算してみると、
04/05/31現在の両国のRATING
(11) ITALY 74.10
(18) JAPAN 63.51
ジャパンのホームゲームなので、両国のRATINGの差は、7.59になります。
と、いうことは、イタリアに勝つと、約1.8ポイントRATINGがあがるはずですので、JAPANのRATINGは、約65。
他の国に変動がなかったとすると、17位になります…。
あら?なんかもう少しジャンプアップするかと思ったら、そうでもないか…(^_^;
しかし、「百里の道も一歩から」。
がんばって、コツコツランキングアップしていってもらいたいものです。