いよいよ大詰めのラグビーW杯。準決勝の一試合目、フランス v イングランド。ニュージーランド時間では朝8時のキックオフということで、生中継で観戦しました。
※ 続きには結果が記載されています。
大方の予想はABsを破ったフランス優勢。実際、私もそう思っていましたし、ABsが負けた時点で「ラグビーの神様は、決勝でアルゼンチンにリベンジしてフランスの優勝という筋書きを描いているのね…」と思っていました。昨夜寝る前に読んでいたNZRUGBY WORLDという雑誌には「(今の)イングランドが“ディフェンディング・チャンピオン”と呼ばれるのはおかしいのでは?」なんて、(プールマッチ終了間際くらいの原稿とはいえ)厳しい評価がされていました。ところがどっこいです。腐ってもイングランド。いや、腐っているわけではないですけど…
試合開始3分あたりで生まれたイングランドのトライ。蹴られたキックをWTBがきっちり追っていたことがトライにつながった訳ですが、ラッキーバウンドのおかげとも言えなくもないトライ。しかしこのトライを見たとき、「これはひょっとしてイングランド?」という予感が胸をよぎりました。実力差が拮抗しているこのような対戦では“運”というのも、勝つために大事なもののひとつのような気がします。このトライ、まさにイングランドが“運”をつかんだような気がしました。
両チームの固いディフェンスでトライがなかなか生まれないゲーム展開。両チームともまずはキックで攻め込んで…という展開は、中盤やや退屈な感じもなきにしもあらずでしたが、さすが準決勝という緊迫感にはあふれていたと思います。
両チームともPGによる得点で9-8とフランスがリードしていた後半、20分を少し回ったくらいのところでしょうか。なんとフランスが自陣で痛恨のペナルティー。思わず手が出たハイタックル。それほど危険なプレーではありませんでしたが、ペナルティーを取られても仕方がないでしょう。今大会、調子が今ひとつという感じのウィルコですが、ゴール正面のPGをきっちり決めて9-11と逆転。しかしこの段階では、まだ点差は2点と、PGまたはDGで逆転可能な点差。勝負はまだまだわからないところです。
しかし、その状況をやぶったのは、やはりこの人、ジョニー・ウィルキンソンその人でした。後半70分を過ぎたあたり。試合を決めたウィルコのDGが決まって9-14とイングランドがリードを広げました。これでフランスはトライを取らなければ勝てなくなってしまいました。敵陣に入れば逆転のチャンスがある2点差と、トライでなければ勝てない4点差。このDGは両者にとって、非常に大きい、意味のあるDGでした。
フィジー対ジャパン、フランス対ニュージーランドなど、今までも見てきた“終了5分前からの逆転をかけた攻撃”をフランスも展開しましたが、残念ながら逆転には至りませんでした。
それにしてもイングランド。ウィルコが戻ってから力を取り戻している感じがします。ウィルコ自体の調子は、けしていいとは言えないように見えますが、精神的なところでも彼の存在は大きいのかもしれません。ちなみに、アナウンサーが言っていましたが、イングランドのウィルコが先発出場した試合の勝率は81%だそうです。恐るべしはウィルコかもしれません。腐ってもウィルコ。(って、腐ってないですけど)
ということで、私の考えたフランス対アルゼンチンの決勝はなくなりました。なんとなくこの流れだと、3位決定戦がフランス対アルゼンチン、決勝がイングランド対南アで、フランス&イングランドがプール・マッチのリベンジ…という流れという気がしてきました。個人的にはイングランドの連覇は嫌なんですけど…
明日の南ア対アルゼンチン。目が離せなくなりました。
(おまけ)先ほどラジオを聞いていたら、アナウンサーが「イングランドがオールブラックスのかたきをとってくれました!」と喜んでいました。うーん…イングランドにかたきをとってもらうって、なんだか私はいやなんですけど…
件名は気にしないで下さい(笑)。
返信削除私もフランスが決勝戦でアルゼンチンとあたり
初戦の借りを返すと思っていたのですが、
今大会は、かなり変な大会となってきているので
わからないなぁ〜と思ったところ、はぁ〜そうですか
って感じでございました。
まっ、2大会連続優勝でもなんでもしちゃって下さい!(→やけくそ)
しかしなんでイングランドに敵をうってもらわねばならんのですか?
いらん事言うアナウンサーですね。てめぇの敵はてめぇじゃないかな?
オールブラックスはオールブラックスです。
地球がおかしくなってきていると言いますが今大会もその一つですね。
ラグビーはサッカーとは違い、予想のたてやすいスポーツなので、ちょっとぐらいは波乱があってもと思ってたのですが・・・。
もう今や、はぁ?って感じで無気力です。
コメントありがとうございます>まこう様
返信削除やけにならないでください。
きっと、それもこれも地球温暖化の影響だと思います。CO2排出を規制しないと、大変なことになるのでしょう。ゴアさんに聞いてみましょう。
クライストチャーチは、イギリスからの移民によってできた街なので、わりと親イギリスなのかもしれませんが、なんだかなぁなコメントだと私も思います。
なぜかタイミングよく、こちら日本では日曜洋画劇場で『アルマゲドン』を放送していました。
返信削除��0時から22時まではフランス対イングランドを観てたので半分ちょい(いつもより放送時間延長)観たんですが隕石4つのうち1つがパリに落ち・・・ホンマ、なんできょう放送があんねん?と思うぐらい、その部分に驚きました。
公開当時観に行ってるし慰安旅行のバスの中でも観てるのですが、そんな細かいところまで覚えてなかったのです。
うむむむむ・・・恐るべし。
コメントありがとうございます>まこう様
返信削除おぉ!アルマゲドン!
私も何度か見ていますが…そうですか、パリ、壊滅でしたか…。
きっと、ラグビーファンだけが、この偶然に驚いたんでしょうね…。