トライネーションズ第4戦目、ワラビーズ v オールブラックスの一戦。もちろん宿敵どうしの一戦。通常でも盛り上がるところに加えて、方やクルセイダーズのヘッドコーチとして優秀な成績を残しながらオールブラックスのヘッドコーチになれずに渡豪したロビー・ディーンズ、方やワールドカップで過去最低の結果を残しながらヘッドコーチ続投となったグラハム・ヘンリーの戦いにも注目が集まっていました。
結果は多くの方がご存知の通り、34-19という大差でワラビーズの勝利となりました。
そして、上の写真は日曜日だけ発売されている新聞「Sunday Star Times」の一面。まずはディーンズの勝ち!という報道。
そしてロビー・ディーンズの地元でもあるこのカンタベリー地区の新聞「The Press」は、今日の新聞(日曜日は休刊日なので…)でどう報じたかというと…
こんなんでした。「Canterbury fans cheer Deans」という見出しで、カンタベリーではワラビーズの応援をしていたラグビーファンも少なくないという内容の記事です。
先週の「Sunday Star Times」には、カンタベリー出身の有名人に、オールブラックスとワラビーズのどちらを応援するか?という質問をした結果を載せており、それではほとんどの人が“もちろんオールブラックス”と回答していました。そして、私は今回スポーツバーで観戦していたのですが、ここでも9割くらいはオールブラックスの応援という感じでした。(オーストラリアからの移民や旅行者なども見に来たりするので、全員がオールブラックスの応援にはなりません)
しかし、この新聞記事によれば、バーによってはオールブラックスの応援とワラビーズの応援が6:4くらいだったところもあるようで、カンタベリー地区でのロビー・ディーンズの人気の高さがうかがえます。ちなみに私も今回の試合は、なんだか複雑な気分での観戦となりました。もちろん、オールブラックスに勝ってほしい気持ちはありますが、ワラビーズ(というかロビー・ディーンズ)にもがんばって欲しい…という感じでしょうか。
さて、試合の感想としては、ペナルティー・トライとなってもおかしくないプレーを見逃されたという不運もありましたが、あれだけミスが多くては勝てませんよね。特にハンドリングエラーは目を覆いたくなるようなものが多かったように思います。もちろん、ワラビーズのディフェンスの良さや、あせりのようなものもあったと思いますが、それにしても…です。
それから、やはり試合にかける気持ちというか、激しさのようなものが、ワラビーズに負けていたのではないかなぁという気もします。けして選手たちのやる気がなかったということではありませんが、どちらがより勝利にどん欲だったのか、という点で、ワラビーズが上回っていたような印象を受けました。日本以外のラグビーを見始めてそんなにたっていないのでなんですが、昔のオールブラックスって、もっと“いやらしいくらい強い”という印象があったのですが、最近あまりそういう印象がありません。ちょっと淡白というか、必死さが感じられないというか…
今週はオークランドで再戦となるわけですが、ヘンリー・オールブラックスの正念場でしょうね。オークランドでは落とせません。さてどうなるか。いよいよ目が離せません。
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