先日、Excite Bit コネタというとこに「ちょっと変わった硬貨の数え方」というタイトルで、ニュージーランドにおけるラウンディングの話が書かれていた。“硬貨の数え方”というタイトルはどんなものか?と思うのですが、まぁ内容的にはよく説明されているのかなぁと思ったのですが、ちょっと説明不足かなぁと思った部分もあったので、エントリたててみることにしました。(実はSheep Track -はてなダイアリー版-というところにちょっと書いたのですが…(^^;))
リンク先の記事に書かれている通り、ニュージーランドでは現在最少単位の硬貨が5セント硬貨のため、現金で買い物をするときに端数が出ると、この“ラウンディング”が必ず発生します。そして多くのお店ではこの「スウェディッシュ・ラウンディング」という方法がとられているようです。
はい。ちょっと太字にしてみましたが、ここが記事でふれられていなかったところです。
ニュージーランドでは、実はEFTPOSと呼ばれるシステムが非常に広く使われています。これは日本でデビッド・カードと同じもので、銀行口座から直接代金引き落としをしてもらうものです。デイリーと呼ばれる、まぁ日本のコンビニのようなお店からスーパーマーケット、飲食店まで、ほとんどのお店で使えます。そして、このEFTPOS(やクレジットカード)を利用した場合、ラウンディングは行われないのです。「きゃんずぶろぐ」で「それでも生活には困らないと。興味深うございます。」という感想が述べられていますが、これはこのEFTPOSの発達が大きく関与していると思います。また、「大亞外貨日誌〜マージンコール〜」で「だったら最初の価格設定の段階からこんなことをしないでも済むように価格を決めればいいのではないだろうか。」という感想が書かれていましたが、必ずしもラウンディングが発生するわけではないので、端数があった方がいいのです。9cとか4cでも“ちりも積もれば安くなる”のですから…(^^;
それから“多くのお店”と書いたのは、実はラウンディングの方法は“スウィディッシュ・ラウンディング”に統一されているわけではなく、お店によってラウンディングの方法を選択してよいことになっているのです。なので「うちは、四捨五入方式がいい!」という場合、四捨五入を採用してもいいそうです。(ただし、きちんとこういう方式を使っていますというのをお店に明示する必要があるようですが)ちなみに、私がとある文具安売りの店でNZ$2.99の手帳を現金で買ったときは、$2.95になりました。なので、少なくともこのお店は“スウェディッシュ・ラウンディング”ではないということです。ちょっと得した気分…(^^)
ところで本当の「硬貨の数え方」という意味では先日こんなことが。
かみさんがおつりの硬貨を瓶詰めにして貯金していたものを、先日銀行に預けにいったのです。いくら預けることになるのか、あらかじめ家で数えて、さらに硬貨毎に袋に詰めて持っていきました。そして、カウンターでそれを出したところ、カウンターのお姉さんは「ちょっと待って」と言って裏の方へ…。そして耳を澄ますと、じゃらじゃらと硬貨をテーブルにあけて、手で数えているじゃありませんか!日本のような硬貨カウンターみたいなもんはないんかい!!
どうやらニュージーランドの「硬貨の数え方」は、あくまで「手で数える」だったようです。
ちなみにこのラウンディング・システム、なんか損じゃない?と思ったあなた。「気ままに生活。Blog」の「数学的に考える。」をご参照下さいまし。思わずなるほどと思ってしまいましたわ。
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